せっかくの休日だから遠くまで走りたい。
しかし、パートナーを連れたタンデムツーリングにおいて、過度なロングツーリングは苦行になりかねません。
営業の仕事でも、達成不可能な高い目標はチームを疲弊させるだけです。
私が行き着いた、夫婦二人でちょうど良く楽しみ、笑顔で帰宅するための黄金律。
それが「1日の走行距離 350km圏内」という設定です。
距離設定の目安は片道150km
なぜ 350km なのか。
それは、高速道路と一般道を織り交ぜた時、実走時間が6時間から7時間程度に収まるからです。
これに 2時間のランチ、合計2時間の休憩、そして目的地での観光を加えると、朝8時に出発して18時前後には帰宅できる計算になります。
具体的には、自宅から片道150km程度の場所を目的地に据えるのがベストです。
片道150kmあれば、多くの地域で景色がガラリと変わり、非日常を十分に味わえます。
かつ、この距離ならまだ走れるという余力を残して目的地に到着でき、ランチや観光を心から楽しむ余裕が生まれます。
パートナーが疲れ果てて、帰りの高速道路で居眠りをしてしまうようなリスクを避けるためにも、この少し物足りないくらいの距離設定が、次への意欲を繋ぐ鍵です。
ピストン型か周遊型か。体調に合わせたルート選択の知恵
ルート設計には大きく分けて、同じ道を戻るピストン型と、ぐるりと一周する周遊型があります。
新鮮さを求めるなら周遊型が魅力的ですが、私はタンデムの際はあえてピストン型をベースにした計画を立てることがあります。
なぜなら、来た道であれば路面状況や休憩場所が把握できており、パートナーにとってもあとどれくらいで帰れるかという予測が立ちやすく、心理的な安心感に繋がるからです。
一方で、周遊型を選ぶ場合は、帰路のルートに必ず走りやすい幹線道路や高速道路のインターチェンジを組み込むようにしています。
旅の後半、体力が落ちてきた時間帯に複雑な峠道や渋滞路を走るのは、ライダーにとっても同乗者にとっても大きな負担です。
後半に向かうほど道が楽になる右肩下がりの負荷設計こそが、私のルートプランニングのこだわりです。
計画派が用意するエスケープルート
完璧な計画を立てたつもりでも、天候の急変や予期せぬ体調不良、あるいは道路の通行止めなどは起こり得ます。
そんなとき、パニックにならずにスマートな判断を下せるのが大人のライダーです。
私は常に、ルート上の主要なポイントから最短で帰宅できるエスケープルートを複数想定しています。
「雨が降りそうだから、ここの峠はキャンセルして高速で帰ろう」と、潔くプランを切り捨てる決断力。
これは、目的地に行くことよりも二人で無事に帰ることを最優先に考えている証です。
パートナーに無理をさせていないか、常に状況を観察し、柔軟にプランを修正する。
そんな論理的かつ温かな気配りこそが、日帰りツーリングの満足度を最大化させるのです。
- 総走行距離を無理のない「300km 〜 350km程度」に設定したか
- 高速道路と一般道のバランスを考え、実走時間を計算したか
- 帰路の疲労を考慮し、後半に走りやすい道を配置したか
- 天候悪化や体調不良時に備えたエスケープルートを把握したか
- 休憩を計画的に組み込んだか