ツーリングにおいて「時間は命」と言っても過言ではありませんが、分刻みのスケジュールでパートナーを急かすのは逆効果です。
大人の余裕とは、予定通りに進めることではなく、予定が崩れても焦らないバッファ(余白)を持っておくこと。
そんな計画派ライダーならではの時間管理術をご紹介します。
到着予定時刻には1時間のバッファを持たせる余裕
ナビアプリが表示する到着予想時刻は、あくまでノンストップで走り続けた場合の理想値に過ぎません。
実際には信号待ち、給油、トイレ休憩、そして絶景に見とれてバイクを停める時間などが加算されます。
私は常に、ナビの表示時間にプラス1時間(長距離なら1.5時間)を加えた時間をリアルな到着予定時刻として妻に伝えています。
この1時間のバッファがあれば、途中で渋滞に巻き込まれても想定内だよと笑顔でいられますし、気になるカフェを見つけて急遽立ち寄ることも可能です。
また、休憩時間も15分と決めるのではなく、30分くらい休もうかと多めに見積もっておくことで、パートナーは焦らずに化粧直しや買い物を楽しめます。
時間は守るものではなく使うもの。
その意識転換が、旅の質を劇的に向上させます。
翌日に疲れを残さない配慮
楽しい時間はあっという間に過ぎますが、帰宅時間のデッドラインを設けることは非常に重要です。
私は基本的に、自宅への到着を日没前に設定しています。
夜間走行は視界が悪くなり、日中の疲れがピークに達している時間帯でもあるため、事故のリスクが跳ね上がります。
特にタンデムでは、同乗者が眠くなってしまう危険性も高まるため、暗くなる前に走り終えるのが鉄則です。
また、日曜日のツーリングであれば、翌日の仕事への影響も考慮しなければなりません。
17時や18時に帰宅できれば、ゆっくりお風呂に入り、旅の思い出を語り合いながら夕食をとる余裕が生まれます。
「楽しかったけど、明日はキツイな」ではなく、「楽しかったし、明日からも頑張ろう」と思える終わり方を目指す。
それが、長くバイクライフを続けるための持続可能なスタイルです。
諦める勇気を持つマインドセット
どれだけ綿密に計画を立てても、突発的な事故渋滞や天候の急変は避けられません。
そんなとき、「せっかくここまで来たんだから」と予定を強行するのはNGです。
私は旅の途中で時間が押してしまった場合、潔く目的地を一つ削る引き算の判断をします。
「あの観光地はまた今度のお楽しみにしよう」と提案できる柔軟さこそが、パートナーの安心感に繋がります。
行けなかった場所は、次のツーリングの目的になります。
- ナビの到着予想時刻に+1時間の余裕を持たせて伝えているか
- 休憩時間を多めに見積もり、パートナーを急かさない計画になっているか
- 日没前に帰宅し、翌日の仕事に影響が出ないスケジュールか
- 渋滞やトラブル時、目的地を削る引き算の準備ができているか
- 予定通りにいかないことを前提とした、心の余裕を持っているか
すべてをコンプリートすることに固執せず、二人が笑顔でいられるコンディションを維持することを最優先にする。
トラブルが起きても「また来る理由ができたね」と笑い飛ばせるような、大人の余裕を持った旅を心がけましょう。